どうすれば「人」を創れるか: アンドロイドになった私

著者 :
  • 新潮社 (2011年4月1日発売)
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本棚登録 : 227
感想 : 38

 ロボット研究を通り越して石黒浩研究になりつつあります。「石黒浩」カテゴリも新たに作りました。

 それはともかく、この本は石黒氏が自分で書いてらっしゃる。ご本人の顔の彫りの深さに比して、なんとなくふわふわした文体という印象を受けました。
 素人が読めない難解な文体ではないので、ゴーストライターを使う必要はなさそうに思えますが、やっぱりお忙しいからなのでしょうかね。

 あと、この本にはジェミノイドFのモデルになったかたの情報や感想が結構あって、それでなにをしようというわけでもないけど参考になりました。
 石黒先生はなんといってもちょっと変わってらっしゃるから。やっぱり普通の方の感想も聞きたいです。

 ジェミノイドシリーズはシリコンという素材のせいか、メイクのひと(ハリウッドで特殊メイクをされてた方なのだそうです)の技術的な癖なのかわからないけど、実物に上品さが加わっている気がします。それが演出のしかたによっては神々しさにつながっていくのかなと考えます。

 ためしにほかのメイクさんに造顔をお願いして、同じ効果が出るかどうか実験してもらいたいなと思います。

 攻殻機動隊シリーズでもあったけど、やっぱり「造顔師」の腕って大事なんじゃないかな。
石黒先生の顔を整形したほうが安い早いという議論もわかりますけど、何年かおきに変化していく先生の顔をアンドロイドに映したほうが、研究としては興味深かったんじゃないでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 石黒浩
感想投稿日 : 2023年11月26日
読了日 : 2023年11月26日
本棚登録日 : 2023年11月23日

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