春、戻る

著者 :
  • 集英社 (2014年2月5日発売)
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本棚登録 : 2764
感想 : 424
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瀬尾さんの描く男の人ってどうしてこんなにも若々しくてお茶目でかわいいのだろう。まぶしい。
あり得ない設定で現実的ではないのだけど(それこそ少女マンガのような)、その中での主人公のさくらの現実主義的な性格が際立っていました。ちょっとお話が都合よすぎるんじゃないかなって思ったのも嘘ではないけれど、取り扱っているテーマの一つに「挫折」があって、読んでいるこっちを少しぐらぐらぐらっとさせる感じがありました。
平和の中にどことなく不穏な空気を混ぜ込む。このアンバランスさ、ちぐはぐさがお話において良いアクセントになっているのかなと思います。
妄想と現実が行ったり来たりする思春期の女の子の頭の中のような。ちょっと夢見がちな。
たまにこういうお話でほこほこするのもいいかなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年8月6日
読了日 : 2014年7月29日
本棚登録日 : 2014年7月23日

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