瀬尾さんの描く男の人ってどうしてこんなにも若々しくてお茶目でかわいいのだろう。まぶしい。
あり得ない設定で現実的ではないのだけど(それこそ少女マンガのような)、その中での主人公のさくらの現実主義的な性格が際立っていました。ちょっとお話が都合よすぎるんじゃないかなって思ったのも嘘ではないけれど、取り扱っているテーマの一つに「挫折」があって、読んでいるこっちを少しぐらぐらぐらっとさせる感じがありました。
平和の中にどことなく不穏な空気を混ぜ込む。このアンバランスさ、ちぐはぐさがお話において良いアクセントになっているのかなと思います。
妄想と現実が行ったり来たりする思春期の女の子の頭の中のような。ちょっと夢見がちな。
たまにこういうお話でほこほこするのもいいかなと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年8月6日
- 読了日 : 2014年7月29日
- 本棚登録日 : 2014年7月23日
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