この作品は、誰を軸にして読むかでずいぶんと景色が変わってくるはずです。私はオブロンスキーが好きなので、出てこないと退屈で、出てくればちょっとだけわくわくします。「ちょっとだけ」というところが、オブロンスキーのよさです。軽薄な人物かもしれませんが、オブロンスキーがいなければ物語は流れませんし、こんな人物がいなくては、そもそも社会は成り立ちません。タイトルも、『オブロンスキーの優雅な日々』でもよかったのでは。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2011年11月2日
- 読了日 : 2011年10月15日
- 本棚登録日 : 2011年10月25日
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