表題作は隠れキリシタンへの迫害の物語。これまたそういったテーマであるはずなのに、”神”的存在が感じられない逸品。それが皮肉でリアルだなあ・・・。
「炎のように鳥のように」随所に現在の皆川節が散りばめられていて・・・納得だなあ・・・。
「シュプールは死を描く」学年誌に掲載された少年向けミステリ、とのことですが・・・なるほどこの時代の皆川先生の持ち味は「ライダーは闇に消えた」然り・・・なるほど・・・。
「暗い扉」このほの暗さ・・・ほんとに少年向けか・・・いやでも皆川先生だもんな(道理)
「戦場の水たまり」幻想小説でありながら鮮血飛沫く戦争小説。皆川式童話は・・・子ども向けとは限らない・・・。
「コンクリ虫」唐突なほのぼのテンションにより1冊の中での高低差にびっくりする・・・。いやでもコンクリ虫かわいいな・・・、なんかこう、やっぱり幸せではない気がするけど・・・。
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- 感想投稿日 : 2020年4月8日
- 本棚登録日 : 2020年3月21日
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