焦茶色のパステル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1984年8月8日発売)
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本棚登録 : 825
感想 : 90
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第28回江戸川乱歩賞受賞作。
香苗の夫が牧場で牧場長やサラブレッドの母子といっしょに射殺された。夫は競馬評論家で、殺される前にその牧場の馬について調べていたらしい。果たして彼は何を調べ、何故殺されたのか。
競馬界の話というので、その方面に興味がなくても大丈夫かなと危惧しながら読み始めたが、ヒロインの香苗が競馬や馬について何も知らないので大丈夫。説明がわかりやすく、マニアックすぎもせず面白かった。
ヒロインは今読むとさすがに少し古いタイプに感じてしまうが、親友とのやりとりものびのび描かれているし、デビュー作とは思えない文章力だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ日本
感想投稿日 : 2010年9月11日
読了日 : 2010年9月11日
本棚登録日 : 2010年9月11日

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