矢吹駆シリーズ第6作。相変わらず分量的にも内容的にもすごいボリュームで、もはやミステリというより学術書。
女性が血を抜かれて殺されるという連続殺人にモガール警視をはじめ警察が翻弄される中、ナディアは前回の事件の後遺症に悩まされて精神医のもとを訪れる。そこで知り合った少女に奇妙なことを頼まれたことから、彼女も事件に巻き込まれ…
ラカンをモデルにした精神分析、ルーマニアのドラキュラ、キリスト教義などさまざまなピースが組み合わさって複雑な話を織り上げているが、もう少しシンプルに書いてくれないものか…と思うのはこちらが年をとったからだろうか。
今回はカケルの出番も多いし、イリイチもチラッと登場。ラストの黒幕(?)には驚いたが、ムーミントロールの存在感が(ストーリー上)すごいのにはちょっと笑った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ日本
- 感想投稿日 : 2017年5月7日
- 読了日 : 2017年5月7日
- 本棚登録日 : 2017年5月7日
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