角川文庫上下巻で持っていたのがいつのまにか下巻が消失していたので、Kindleで購入して再読。
高皇産霊神の末裔であるヒの一族が日本の歴史を影で支えていたという設定で、信長の時代から現代までの変遷を描いた壮大な話。
昔読んだときは荒唐無稽ともいえるストーリーやヒ一族の超能力にただワクワクしたが、今回はそれよりもヒやオシラサマの苦悩を通じて語られる著者の哲学というか生命観が印象に残った。『妖星伝』にも通じたところがある。何にせよ、伝奇SF小説の傑作。やっぱり半村良はいい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2014年2月12日
- 読了日 : 2014年2月9日
- 本棚登録日 : 2014年2月12日
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