久々に恋愛小説を読みました。
みっちみちの、青春菌(本書より)満載の、ある小説か縁で繋がった二人の物語。
どちらにも、人には理解してもらうのが難しい苦悩があり、それをどう受け止め、向き合い、自分のものにしていくのか、人への共感と諦観につなげていくのか、読みながら考えさせられました。
途中で泣くのを堪えているときの、喉がちょっと痛くなった台詞に遭遇。
「それでもやっぱりわたしは、恥じなくていいはずの障害で恥ずかしい思いや嫌な思いをいっぱいしたし、私は伸さんの悪意を疑ってるんじゃなくて、世の中を信じることが恐いんです。」p93
私自身も、似た経験があり、自分の中に消化しきれず残っているんだなと。
恥じなくていいはずのことを恥じるのは、辛い。
希望を持って、悲観と楽観をどちらも抱きつつ歩もうとする二人に、勇気をもらえました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年12月18日
- 読了日 : 2020年12月18日
- 本棚登録日 : 2020年12月18日
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