しゃばけシリーズの二作目です。
六編が収録された短編集なのですが、主人公の若旦那以外にもスポットを当てた作品が多く、シリーズものの楽しさを満喫させていただきました。
妖(あやかし)たちの、人とはちょっとずれた感覚も読んでいて面白いですね。
それぞれが持つ個性も、際立つように感じます。
内容は、人の心の裏側に潜むものを露わにする印象が強く、作品ごとに悲しさや切なさが浮き彫りにされる、そんな風に思いました。
裏表紙に書かれた、「きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎…」という一文には、ちょっと笑ってしまいますね。
病弱ながらもその安楽椅子探偵ぶりは、前作同様冴えていて立派でした。
シリーズ三作目もとても楽しみです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説 ファンタジー 連作短編集
- 感想投稿日 : 2019年11月9日
- 読了日 : 2019年10月26日
- 本棚登録日 : 2019年10月18日
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