1980年代に日本と国交のないコンゴの湖に行き、ムベンベを探す早稲田大学探検部というとロマンティックな冒険譚のようである。
しかしながら、書かれているのは、蚊に覆われ、マラリアになり、食糧がなくなりおなかをすかせ、喧嘩をしながら24時間湖をみつめるだけの地味な仕事である。冒険とはなんなのだ。
幻獣よりも己のうちに問いかけるものの多いノンフィクションである。面白い。
そして若かりし頃の高野さんの写真が面白い。
この本には、これからもアフリカと付き合っていくだろうとあるが、それからソマリランドに行くんだから凄い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2015年11月9日
- 読了日 : 2015年11月9日
- 本棚登録日 : 2015年11月9日
みんなの感想をみる