スポーツマンシップというのは輝かしいようなさわやかな精神状態だったり、正々堂々の代名詞だったりするのだけれども、さすが桂望実油断できない(褒め言葉)。
駅伝と言えばチームワーク、そして箱根駅伝と言えば大学生の青春ものだと思います。「風が強く吹いている」大好きです。いいですよね!
そして、この物語の主人公の優は、ものすごい性格が悪いです。読んでいてイライラします。ほんとうに何がスポーツマンだよってなります。
この作家さん、駄目な人を面白く書かせると右に出る人は居ないんじゃなかろうか。すごい面白い。
この作品で印象強かったのは一人称のような二人称のような文体が、彼の心を外側から内側から自由自在に描きます。うむ。面白かった。
明日の箱根駅伝を見る目が変わる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年1月1日
- 読了日 : 2015年1月1日
- 本棚登録日 : 2015年1月1日
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