学校の怪談: 口承文芸の展開と諸相 (Minerva21世紀ライブラリー 3)

著者 :
  • ミネルヴァ書房 (1993年2月1日発売)
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本棚登録 : 18
感想 : 2
4

 なんというか。
 口語で伝えられる怪談は、現代の民話なのかもしれないね。

 同じ内容であるというのに、聞き手が一番興味を持つことを、次に話す際に意図せずに強調している(あるいは意図して強調する)。そして変容していく物語。
 模倣や猿まねではなくて、そこには確かに創造がある。

 身近でありうるかもしれないお話としての民話はなくなってしまったけど、会談は残るのかもしれない。
 ただ、ネットではコピペで変容の箇所が減るのでさみしいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2013年2月12日
読了日 : 2013年2月12日
本棚登録日 : 2013年2月12日

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