封印作品とは何か「テレビや雑誌などで一度は世に出たんだけども、再放送や再録、DVDや単行本などへの収録がなく、事実上封印されてしまっている作品」のことである。
作品自体にそこまでの非はなく、クレーマーの走りなのかなと思って読み始めたんだけど、想像とは少し違うようである。
簡単に言えば「その表現を使うことにより、誰かしらが傷つく可能性のあることを、表現者が誤ってうかつに使った」から封印されているものが大多数である。大多数っていうか、取り上げられている作品すべてがこのパターンと言っても過言ではない。
たしかに、時代の流れだったり、攻撃しやすい対象であったりするが故に、必要以上に厳しい意見はあったと思うんだけど。
作品を真摯に考え「どういわれてもこれを伝えたい」というのであれば封印されなかったと思う。
「突っ込まれたら痛いところを突っ込まれたから、戦わず引きました」というのが印象。
流れ事態はなかなか興味深いんだけど、5作品すべて同じパターンだと後半読み疲れる。
(意図したんじゃなくて、取材したうちにそうなってしまったんだろうけどね)
あと「違法なファイル交換ソフト使って作品を見た」と書くのは正直どうかと。
封印されているから見れないのであって、ファイル交換ソフト使えば封印作品も簡単に見れますという提示でもあり、あまりよろしくない。
ファイル交換ソフトで簡単に見れるんなら(あまり苦労をしていないなら)「ツテで見た」と書けばいいのに。
ある意味、メジャーになったとたんに封印されそうな作品である。
- 感想投稿日 : 2010年10月7日
- 読了日 : 2010年10月4日
- 本棚登録日 : 2010年10月7日
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