お互い未熟な不本意コンビ、当主として/執事としてこれから一緒に成長していくのだと思う。主従ものというより、バディものと思うべきかも。
ミステリとしては物足りないかもしれないけど、小難しいミステリが苦手な私にはかえって読みやすかった。
主人公の花穎が、一見はねっ返りのボンボンのようで根本的には素直なところがよかった。
「蝙蝠みたいなやつだな」「執事は決して主人を裏切りません」のやりとりで、衣更月の返しの違和感に気付き、「蝙蝠」の意味を調べ、誤解に気付いて改めて「耳のいい動物」を調べる下りが好きだ。態度はまだスマートさに欠けるものの、質のいい教育を受けて育ったんだろうことが垣間見える。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2019年8月16日
- 読了日 : 2019年8月13日
- 本棚登録日 : 2019年8月16日
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