画家ジャクソン・ポロックがモデル。
年を取った画家の自伝という形をとり、回想と現実の世界が行ったり来たり。全体的に偏屈な年寄りの独り言のような感じを受ける。
しかし、カート・ヴォネガット流の皮肉とあたたかさ、根底に流れる力強い意志が、ビリビリ伝わってくる。
年を取って、失ったもの、忘れていたものを振り返った時、人は何を感じるのか。そんなお話。
【ジャクソン・ポロック(1912~1956)】
抽象表現主義の画家。この主義はアクション・ペインターとカラーフィールド・ペインターの二つに分けられる。前者は特別に何かを書こうとしたのではなく、絵の具に仕事をさせ、見方は観賞者に任せる。ジャクソンはこのアクション・ペインターの先駆者らしい。
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カテゴリ:
文学(アメリカ)
- 感想投稿日 : 2013年8月17日
- 本棚登録日 : 2013年8月14日
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