食べごしらえおままごと (中公文庫 い 116-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年9月21日発売)
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本棚登録 : 412
感想 : 31

『食べることには憂愁が伴う。猫が青草を噛んで、もどすときのように』
美しい言葉ね。郷土料理には儀式に似た神聖さがある(のだろう)。

私からしたら一種の儀式だと思われるものが石牟礼さんにとっては懐かしくあたたかいにおいのする日常である(であった)こと。私の過ごしてきた日常の暮らしの様子とはかけ離れているからか、本を閉じてしばらくすると、本の中に書いてあったことが実際のできごととは思えなくなってしまって寂しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月13日
読了日 : 2020年4月13日
本棚登録日 : 2020年4月12日

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