密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー

制作 : 柄刀一  鳥飼否宇  二階堂黎人 
  • 東京創元社 (2006年11月30日発売)
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感想 : 20
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カー生誕百周年記念アンソロジー。

 「ジョン・ディクスン・カー氏、ギデオン・フェル博士に会う(芦辺拓)」 はわかりづらくパス。「少年バンコラン!夜歩く犬(桜庭一樹)」 はグロくてトリックもいまいち。パロディっぽい「忠臣蔵の密室(田中啓文)」 は乗りきれず。

 「鉄路に消えた断頭吏(加賀美雅之)」 で少しカーの雰囲気が薫ってきた感じで、既読の「ロイス殺し(小林泰三)」 で少し休憩。

 「幽霊トンネルの怪(鳥飼否宇)」 はトリックのための犯罪という感じで無理が目につく。凝りに凝った「ジョン・D・カーの最終定理(柄刀一)」は力作。おかげで 「亡霊館の殺人(二階堂黎人)」はパスしちゃった。

 カーをあまり知らないんだが、火刑法廷ってのが本格ミステリーの傑作らしいことがわかったのが一番の収穫。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2012年9月20日
読了日 : 2012年9月22日
本棚登録日 : 2012年9月22日

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