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その謎を解いてはいけない
- 大滝瓶太
- 実業之日本社 / 2023年6月1日発売
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う〜ん、短編集だけど一話でギブアップ
どうもぶっ飛びすぎなんだよなぁ。軽いタッチというより、コメディに近くて乗り切れなかった、残念。
2024年4月13日
システム同定というワードを用いた新鮮な作品
途中で登場人物の年齢がごちゃごちゃになって混乱したけど、後半で理解。結構しっかり読んでいかないと、誰がターゲットなのかわからなくなる。久しぶりにページもどったよ。
映画にしたら面白そうな筋書きで、ピンとこない登場人物も俳優力でなんとかなりそう。なかなか楽しく読めた。次回作があるのかどうかわからないけれど、あればよみたいな。
2024年4月13日
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Seven Stories 星が流れた夜の車窓から (文春文庫)
- 井上荒野
- 文藝春秋 / 2023年4月5日発売
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私にしては珍しく良かった
休日午前の緩やかな時間帯の読書タイム。本書は、ギラギラしないシルバー夫婦等のななつ星とか言う高級電車旅をテーマにしたアンソロジーだ。
冒頭の井上荒野作品、初めて良かったと感じた。苦手だったんだが、このふんわりした幽霊ものは良いな。本書一番作品かな。
さらに、アイデアというか恩田陸作品の驚きのなぞなぞに仰天し、あまりよく知らない川上弘美作品のアイデアに脱帽。
うん、なかなか良い休日をスタートできそうだ。
2024年4月7日
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神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX
- 石田衣良
- 文藝春秋 / 2023年9月11日発売
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シリーズものかな?
圧倒的に強いパートナーを持つ主人公の活躍って構図と理解。最近の世間の話題を載せていくリズム感が良いね。
2024年3月24日
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三十年後の俺 (光文社文庫 ふ 33-1)
- 藤崎翔
- 光文社 / 2023年12月12日発売
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楽しいショートショート
表題作が良かったな。スラップスティックもあるけど、オチにいろんな工夫を加えてる作者さんの努力というか頭ひねってる様子が浮かぶような物語だったね。
2024年3月24日
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いまこそガーシュウィン
- 中山七里
- 宝島社 / 2023年9月15日発売
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番外編みたいな感じ
前半の黒人とか差別の部分は少し単調だけど、ラストシーンはやはり素晴らしいかな。
どんでん返しは主犯人の正体だけだが、さらっとそこも忘れないところがよいかな。
2024年3月16日
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虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)
- 城平京
- 講談社 / 2023年2月15日発売
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オカルトが介在するミステリー
うん。設定がアクロバティックで乗り切れなかった。残念。
2024年3月11日
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弘兼流 60歳からの手ぶら人生
- 弘兼憲史
- 海竜社 / 2016年11月22日発売
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料理、ボランティア、ソロ旅行、ゴルフ、カルチャーセンター
漫画家さんの著書。これらをおすすめの模様。
料理はやってるけど、ほかはあまりやってないな。起承転結の結だから身辺整理をってのは御意かな。
2024年3月10日
苦手だな
オチがよくわからん物語ばかりで、読み手を選びそうだ。分かる人もいらっしゃるんだろうな。
2024年3月9日
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星、はるか遠く: 宇宙探査SF傑作選 (創元SF文庫)
- セイバーヘーゲン、ローマー他
- 東京創元社 / 2023年12月18日発売
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宇宙に進出した人類をリアルに描く
九つの作品はどれも新鮮。異星人か全く登場しない作品、当たり前のように存在している作品、人類自らが異星人となる作品等、どれもアイデアあふれる古典的SFだ。
編者は人類の遠い遠い未来を描く「表面張力」推しのようだけど、私は見えない敵にいつの間にか…という「鉄壁の砦」かな。
2024年3月9日
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昨日の蒼空、明日の銀翼 (講談社BOX)
- 管野ユウキ
- 講談社 / 2012年8月2日発売
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高校生が特攻隊員にタイムスリップ
テンポよくとても読みやすいストレートな物語。故にどんな結末になるのか興味津々なんだが、直球のままエンディング。
二回目のタイムスリップがどうなるのかが後半の山場なんだけどなぁ。え?戦友が見たあれって幻? なんとなく不条理感が残るけど、そもそもSFネタはこうなるのかな。ファンタジー色が濃いな。
2024年3月3日
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知能犯の時空トリック (官僚謀殺シリーズ)
- 紫金陳
- 行舟文化 / 2023年3月26日発売
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なんだ、これ?
最初から最後まで、謎無しの現場生中継事で進むストーリーに驚く。コロンボ以上にすべて読者に提示ってスタイルで、よほどの結末じゃないと消化不良だと不安に思いながら読み進める。
オチだけは流石にリアルタイム現場中継ではない。驚愕の結末とトリックは後ほど語られる普通のパターンに戻る。でも、その切れ味は鈍く驚愕感は無い。イマドキ、モバイルを使ったトリックは少しダサい。
でも、こんなミステリーは新鮮だし、中国ミステリーだけに漢字と僅かな文化の違いに慣れれば、2時間程の楽しい読書タイムかな。
2024年3月2日
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罪人が祈るとき (双葉文庫)
- 小林由香
- 双葉社 / 2020年9月9日発売
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いじめと罪人
この結末、どう昇華したら良いのか? 救いようがない悪、やりきれない正義。罪を背負い込む必要あるのか? そもそも、その証言だけで審判できるのか? 複数の?が残る物語だった。
2024年3月2日
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あなたには、殺せません
- 石持浅海
- 東京創元社 / 2023年7月10日発売
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殺人を止めるNPO相談員がよい味を出す短編集
ライトなタッチのどんでん返し付ミステリー。各話の殺人願望主人公は、冒頭作品等を除き、ほぼ失敗に終わるんだけど、そのどんでん返しが面白いかな。
約1時間の楽しい読書タイムでした。
2024年3月2日
難解だな
リアルとバーチャルの融合がイメージできなくってオカルトチックに感じてしまう。記録ではなく記憶だという主張には大いに賛同するのだが、それがどうも宙に浮いている感覚が残るなぁ。こじつけとまでは言わないにしても、説明不足かな。少しばかり残念。
2024年3月2日
私が嫌いな蜘蛛モンスター
オカルトのようで最初は閉口したが、SF的に読み進めると、モンスターの存在を正とすれば(映画のエイリアンみたいに)論理的な筋書きに見えてくるから不思議。
しかし、そのSFストーリーが際立つのではなく、そこはむしろ平凡。素晴らしいのは真相が判明する怒涛の後半。読者の想像をはるかに上回る真相は、伏線回収率が高く、並のどんでん返しのレベルを超えている。
エピローグが少しくどい気がするものの、ヒロインの将来にかかる伏線回収には必要かな。
いや、なかなかおもしろかったぞ!
2024年2月26日
イジメの物語
実はピンとこなかった。戦えというメッセージなのかどうかよく理解できなかった。イジメるほうが一方的に悪いと思ってるんだけど、実名公表とかしてイジメ側に厳しくせよという対応では解決にならないんだろうなあ。
2024年2月18日
すでに短編は既読
その源流となる長編というか中編版である。恐竜絶滅の謎を新しい解釈でって読み方もあるだろうけれど、ひとつの文明の最期を描いた物語として読んだほうがはるかに楽しめる。
同種族対立と異種族間理解の壁。人類を象徴しているようで楽しめるというより恐ろしいな。
なにが正義かわれわれには理解できないロシアは恐竜か蟻か? そもそもわれわれは恐竜か蟻かどっちだ?
2024年2月17日
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杏奈は春待岬に (新潮文庫)
- 梶尾真治
- 新潮社 / 2018年9月28日発売
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作者得意のタイムトラベルラブストーリー
ということで、ヒロインの美少女はおいといて、モテ過ぎる主人公にジェラシックパークする読み手の変な思いがバイアスになり、物語が面白くない。
梓ちゃんかな? いつの間には退場する彼女がかわいそうな感じが強く残るな。
2024年2月11日
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生まれてきてごめんなさい定食 (ポプラ文庫ピュアフル Pむ 3-1)
- 村崎羯諦
- ポプラ社 / 2023年5月9日発売
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風の看取りとかあるけど…
全体的にふわふわした短編集。つかめるような、大いに外されているような独特の読後感だ。でも、途中ギブアップしたから、私にはあんまり合わなかったんだろう。不思議なお話好きなら良いかな。
2024年2月11日
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幕間(まくあい)のモノローグ
- 長岡弘樹
- PHP研究所 / 2021年2月27日発売
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不思議な構成のホームズミステリー
プロローグとエピローグの位置がとても変わってる。最初と最後にないんだもの。
物語は安楽椅子探偵モノというか、ホームズばりの超能力推理というか、とにかく天啓による真実の暴露みたいな超自然感があるものの、どこお話も俳優さんが主人公だけに新鮮な謎解きが楽しめた。
連作の興味はメガネだったんだけれど、大きく外さないオチが少し期待外れかもしれない。しかし、スッキリした読後感はさすがの作品だと思う。
2024年2月10日
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時のきざはし 現代中華SF傑作選
- 江波
- 新紀元社 / 2020年6月26日発売
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なかなかの作品が揃った佳作集
冒頭の宇宙飛行士試験や時空変動世界のモンスター等ワクワクが続き、とてもテンポよくスタート。
でも、そこから後は少したるんだかなぁ。コロナ後遺症というかまた治りきってないからかな。
伊藤計劃ばりの切れ味鋭い作品にキラっときたけど、表題作含めて、その他は惰性になっちゃった。再読しないといけないな。
2024年2月10日
新鮮かつほぼみんなのハッピーエンドが良かった
恩人を捨てて逃げ出したとか、世間的無関心に陥ったとか、そんなことよりも登場人物それぞれが抱えていた苦悩がスッキリすらエンディングが素晴らしいと感じた。
ちょっとした掛け違いは、いつどこででも起こり得る。それらと向き合い、折り合いをつけながら前に進んでいく様がきれいに見えたってこと。
約30ページという少し長めのエピローグのような後半の謎解き部分はもう少し整理できそうな気がするし、唯一救われないある意味の真犯人だけが取り残されているの、気の毒に感じたけれど、短めの物語を楽しむことができた。
他を読んで良かったから本作を手に取ったはず。さらに他の作品も読もう。
2024年2月7日