(あっ…)
と、心をつかまれた瞬間、
人は誰もが画家になっているんだと思う。
ただ、
そのときめきを白いキャンバスの上に描くだけの技量があるか、どうか。
それがある人は『絵描き』と呼ばれ、
形にも、言葉にもならない天使達を捉える使命を担っている。
本書の中の絵描きを、
私は良く知っている。
パリを旅するその絵描きの心を捉えた天使達とは、
以前にも彼(?)の画集の中で見かけた様な気がするからだ。
古い窓越しに見たその風景。
美しい本が並べられたその奥で、
一心に本をかがっている白髪の老人。
アカシアの樹の絵、
三本足の黒い犬。
何を美しい、と感じるのかは、
人それぞれであるが、
私はこの絵描きさんが大好き。
久し振りに出会えてとても嬉しかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年8月26日
- 読了日 : 2014年8月26日
- 本棚登録日 : 2014年8月26日
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