旅する絵描き: パリからの手紙

著者 :
  • 平凡社 (2007年6月1日発売)
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感想 : 21
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(あっ…)
と、心をつかまれた瞬間、
人は誰もが画家になっているんだと思う。

ただ、
そのときめきを白いキャンバスの上に描くだけの技量があるか、どうか。
それがある人は『絵描き』と呼ばれ、
形にも、言葉にもならない天使達を捉える使命を担っている。

本書の中の絵描きを、
私は良く知っている。

パリを旅するその絵描きの心を捉えた天使達とは、
以前にも彼(?)の画集の中で見かけた様な気がするからだ。

古い窓越しに見たその風景。
美しい本が並べられたその奥で、
一心に本をかがっている白髪の老人。

アカシアの樹の絵、
三本足の黒い犬。

何を美しい、と感じるのかは、
人それぞれであるが、
私はこの絵描きさんが大好き。

久し振りに出会えてとても嬉しかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年8月26日
読了日 : 2014年8月26日
本棚登録日 : 2014年8月26日

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