上野千鶴子と聞き、最初から食わず嫌いする人に何を言っても無駄でしょうが、対談している相手が錚々たるメンバーなら興味もわくでしょうか。
高村薫、瀬戸内寂聴、永井愛、国谷裕子、田中眞紀子、辛淑玉、浜矩子、加藤陽子、中西準子、林文子、澤地久枝、石牟礼道子。
上野さんが、ラブコールして実現した対談集ですが、いやはや中身の濃さが身にしみます。上野千鶴子信者ではありませぬので、女性がどうのこうのというのはわたし的には問題外ですが、社会学や、女性学ちいうように、"学"がつくモノには意味があると思います。この本は、昨年2014年の水俣病シンポジムでに講演で販売されていたものですが、年末にじっくりと向き合ってみました。
政治家、アナウンサー、作家などなど固有の職業に就く女性から見た日本は、女性の力をいかに有効に使うか、またどう使えば、今以上の日本を良くできるかという観点で話が始まります。地に足がついた女性だからこそわかることを明確に指摘しているのはみなさんおなじでした。大きく変えていくには、民間だけでは無理で、やはり政治の面からのアプローチは重要。大きなポストにつかずとも、底辺を支えていくことも女性の力でしか、なし得ない部分もあるということの気づきをもらいました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
・社会学・
- 感想投稿日 : 2015年1月4日
- 読了日 : 2014年12月29日
- 本棚登録日 : 2015年1月4日
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