無力MURIKI (新潮新書 514)

著者 :
  • 新潮社 (2013年4月1日発売)
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本棚登録 : 165
感想 : 26
4

下降、下山してゆく時代であるこの現代で
うまく生きてゆくための、

二元論、2つの間、二分法の選択に囚われない偏らない、自力でも他力でもない
「無力」という言葉から等の著者の考え方。
とらわれない、融通がきく、柔軟な心。考え方など。

本書では語られていないが、老荘思想に近いモノではと感じた。




第七章の楕円の思想(の紹介)が個人的に非常に新鮮であった。

第八章末の、
「絆が叫ばれながらも、実は絆から外れるような時代に入っている。
そのことを、あらためて覚悟すべき時代が目前にせまっているのです。」
という部分の鋭い指摘に非常に同意。

簡素な文の本だが、逆に読み終えた後の無意識的影響が強く残り、
結果的に心の偏りが矯正された感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想・哲学・人生・心理・真理
感想投稿日 : 2014年3月31日
読了日 : 2014年3月27日
本棚登録日 : 2014年3月31日

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