難民高校生----絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

著者 :
  • 英治出版 (2013年3月25日発売)
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本棚登録 : 272
感想 : 29
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少し遠くのことばかり追いかけるのではなくて、
もう少し足下も見た方がよいと強く思った。

社会的な繋がりを失った、
高校生達が巧みに大人に騙されて、
暗い世界に入り込んでしまう、
そういう現実を実際の高校生達のインタビューから
作られた本。

著者も実体験を踏まえた上で書いているので、
更にリアルさが際立っていた。

"最近の若者…"という言葉がはびこる世の中で、
一方で"最近の大人は…"という言葉もあるんじゃないかと
思う。

どちらかが悪いとかではなくて、
若者、とか、大人とか関係なく、
お互いに正しく生きられる、
お互いに楽しく生きられる、
そんな社会を形成するのが必要だなと思った。

どちらに対しても、偏見持つ事なく、
寄り添える、地縁とか血縁関係なく、
繋がりを持てる社会、自分もこの日本社会を形成する
1人の人間として、考える必要がある、と思った。

そういう意味で、今後も特定の世代とだけ、
関わるのは辞めていきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 共育・教育
感想投稿日 : 2014年11月3日
読了日 : 2014年11月3日
本棚登録日 : 2014年8月24日

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