まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」(1) (角川コミックス・エース)

著者 :
制作 : 橙乃ままれ  水玉螢之丞  toi8 
  • KADOKAWA (2011年12月26日発売)
4.10
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本棚登録 : 95
感想 : 7
2

予定調和である勇者と魔王の関係を崩す話。



勇者と魔王が戦わずに協力したため予定調和が崩れ、強制力的なものが発動して次の魔王と次の勇者を生み出し始めたので、それを止めるために均衡を保つ存在を消した。



SF世界にも時空の強制力的なものが出てくるが、勇者と魔王の関係もそれと同じだな。ないと話が成立しないから勝手に設定してその枠の中で戦わせる的な。話を考えた人が思考の限界に到達してしかたなしに導入し続けてきた設定で、大概の作品で前提とされている事柄。時空の強制力的なものは意外と作品によって異なるが、勇者と魔王の関係は勇者が敵を倒す系の話では必ず前提とされる。すなわち、勇者が魔王を倒すことに理由がない。これを壊すことを楽しんだマンガと言える。



元々は2ch発祥らしいが、既存の世界観を変えたいというのはある意味2chらしい発想と言える。



という一番のクライマックスは置いといて、メインは既存の世界観の枠を離れて行動する人たちの行動と他の人々の反応、行動の成果が一番のおもしろさなのかなと思う。勇者と魔王のイチャイチャぶりとかはどうでもいい。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2016年8月27日
読了日 : 2016年8月27日
本棚登録日 : 2016年8月27日

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