腰痛になると
ロールケーキが食べたくなる恩田陸。
硬水を飲み干し
ガムを食べながら仕事をする古川日出男。
肉食女子の村山由佳。
子供の頃の朝食の思い出が楽しい井上荒野。
1日の食事を、
独特な文体とユーモアで紹介してくれる川上未映子。
起床した瞬間から
脳内で何を食べるかの戦いが始まるという
三浦しをん。
他に山本文緒、森絵都、津村記久子、江國香織、朱川湊人、磯崎憲一郎、角田光代、道尾秀介、池井戸潤、中村文則、内春菊、中島京子など
20人の作家が
自分だけの恍惚となるほど美味しいものを教えてくれる、
読めば必ずお腹が鳴るエッセイ集です。
幸福を口の福にした
タイトルがまず
粋ですよね〜(笑)(^O^)
自分の口福は
仕事の後のアイスと、
コンビニのスイーツと、
空腹を紛らわすために常に忍ばせている
関西人お得意の
『飴ちゃん』(笑)、
あとご飯にかけても食えるくらい
チョコフレークが好きだし、
『大人の…』とか
『夏季限定…』とかの
キャッチフレーズに弱いんスよね〜(汗)
↑完全に踊らされてる人
物を食べるという行為は
人間にとってなくてはならないものやけど、
形や見映えには
そんなにこだわりはなくて、
誰と一緒に食べるか?
っていうのが
自分にとっては
重要なんです。
好きな人や気の合う仲間となら、
真冬の寒い公園で震えながら食べる
おでんや
カップヌードルだって、
どんな高級料理にも負けない
記憶に残る料理になるし、
逆に嫌いな人となら、
まず食事自体が楽しくないし、
どんな有名シェフの作った料理だって
美味しいと感じひんもんね(笑)(^_^;)
記憶に残るご飯は
人にスペシャルな力を与えてくれる。
特に作家さんは
一人の食事を楽しむ
大人な方が多くて
その佇まいやスタンスにも憧れます。
恩田さんの
マイカップにて
列車でビールを飲む話は
早速真似したいってカップ買っちゃったし(笑)、
古川日出男さんの
食が生き物の性格を左右するという話は
目から鱗だったし、
井上荒野さんの
28歳での初めての一人暮らしの話は
微笑ましくて
ほっこりさせてもらいました。
美味しい味は
人をお喋りにさせ
音楽みたいに響いていく♪
食べることが好きな人や
作家の食に対するスタンスが知りたい人には
オススメの一冊ですよ☆
- 感想投稿日 : 2012年5月29日
- 読了日 : 2012年5月29日
- 本棚登録日 : 2012年5月29日
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