作家の口福 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2011年2月4日発売)
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本棚登録 : 669
感想 : 88
4

腰痛になると
ロールケーキが食べたくなる恩田陸。

硬水を飲み干し
ガムを食べながら仕事をする古川日出男。

肉食女子の村山由佳。

子供の頃の朝食の思い出が楽しい井上荒野。

1日の食事を、
独特な文体とユーモアで紹介してくれる川上未映子。

起床した瞬間から
脳内で何を食べるかの戦いが始まるという
三浦しをん。


他に山本文緒、森絵都、津村記久子、江國香織、朱川湊人、磯崎憲一郎、角田光代、道尾秀介、池井戸潤、中村文則、内春菊、中島京子など
20人の作家が
自分だけの恍惚となるほど美味しいものを教えてくれる、
読めば必ずお腹が鳴るエッセイ集です。



幸福を口の福にした
タイトルがまず
粋ですよね〜(笑)(^O^)


自分の口福は
仕事の後のアイスと、
コンビニのスイーツと、
空腹を紛らわすために常に忍ばせている
関西人お得意の
『飴ちゃん』(笑)、

あとご飯にかけても食えるくらい
チョコフレークが好きだし、
『大人の…』とか
『夏季限定…』とかの
キャッチフレーズに弱いんスよね〜(汗)
↑完全に踊らされてる人


物を食べるという行為は
人間にとってなくてはならないものやけど、
形や見映えには
そんなにこだわりはなくて、

誰と一緒に食べるか?

っていうのが
自分にとっては
重要なんです。


好きな人や気の合う仲間となら、
真冬の寒い公園で震えながら食べる
おでんや
カップヌードルだって、
どんな高級料理にも負けない
記憶に残る料理になるし、

逆に嫌いな人となら、
まず食事自体が楽しくないし、
どんな有名シェフの作った料理だって
美味しいと感じひんもんね(笑)(^_^;)


記憶に残るご飯は
人にスペシャルな力を与えてくれる。

特に作家さんは
一人の食事を楽しむ
大人な方が多くて
その佇まいやスタンスにも憧れます。



恩田さんの
マイカップにて
列車でビールを飲む話は
早速真似したいってカップ買っちゃったし(笑)、

古川日出男さんの
食が生き物の性格を左右するという話は
目から鱗だったし、

井上荒野さんの
28歳での初めての一人暮らしの話は
微笑ましくて
ほっこりさせてもらいました。



美味しい味は
人をお喋りにさせ
音楽みたいに響いていく♪


食べることが好きな人や
作家の食に対するスタンスが知りたい人には
オススメの一冊ですよ☆

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 料理・食べ物本
感想投稿日 : 2012年5月29日
読了日 : 2012年5月29日
本棚登録日 : 2012年5月29日

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コメント 1件

円軌道の外さんのコメント
2012/06/06


わぁ〜
ハイカラさん
ここにもコメントありがと〜っ(^O^)

村山さんは
マイケル・ジョーダンの靴底サイズのステーキでも
ペロリと食べきってしまうらしいで(笑)
豪快にも程があるし(笑)♪


おおーっ
チョミントアイスきたぁぁぁ〜(笑)(^O^)
うん、
アイスは日々の疲れを吹き飛ばしてくれる、
五感に響く
冷たい幸せやんなぁ☆

俺も最近チョコミントは勿論、
「ガツンとみかん」とか
「チョコモナカジャンボ」とか
「mow」とか
「パリッテ」とか
毎日日替わりで食べてるよ(笑)♪


あっ、オランジーナ
飲んだんやぁ(笑)

めっちゃ美味いやろ(笑)

甘過ぎず後味サッパリやし、
炭酸やけど
ゴクゴク飲めるやんなぁ(*^o^*)


うん、コレ
作家の食に関する考えが分かるし、
食に関する考えって
実は人間性にも等しいから
いろんな作家の人となりが知れて
面白いと思うで〜(^_^)v

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