1973年発表の
ベストセラー絵本。
コレ最初に読んだの
いつやったかなぁ〜(^_^;)
自分も学生時代から
白い羊の群れに馴染めない
黒い羊だと思って
ずっと生きてきたし、
自分自身のアイデンティティに
疑問を感じてた時期もあって、
自分だけが黒い体だということに
コンプレックスを持つネリノに
本当に共感してしまいました。
物語は、
黒い体のせいで
誰にも相手にされなく
ずっと自分に自信が持てなかった、
真っ黒クロスケに似た
不思議な鳥のネリノが、
真っ黒な体の
ネリノでしかできないやり方で
兄弟たちのピンチを救い
自分は自分でいいんだと
本当に大事なことに気付くという
ストーリーです。
子供向けの絵本には珍しい黒を基調にした
表紙のインパクトと、
鮮やかで優しい
パステル調の絵の中に
孤独なネリノの
心模様を表したかのような
絶妙な黒の使い方が
見事ですね☆
他人との違いに気付き
それを認めるということは、
実はそう容易くはいかない。
人と同じだということが
安心感を生み信頼に繋がる、
小さな子供の世界では
なおさらだと思います。
だからこそ、この物語は
孤独は決して
悪いことではないということや、
自分は自分でしかないという事実は
悲しいけれど、
かけがえのないことでもあるということ、
他の誰でもないという事実こそが
綺麗だということ、
あなたは
あなただから
綺麗なんだよということを
無意識のうちに教えてくれる。
悲劇を俯瞰して
笑い飛ばす勇気をくれる
絵本なので、
アイデンティティに悩む
すべての人たちに
オススメします(^_^)v
ただパラパラと見て楽しむだけでも綺麗で
心落ち着きますよ☆
- 感想投稿日 : 2013年2月6日
- 読了日 : 2013年2月6日
- 本棚登録日 : 2013年2月6日
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