ちびくろ・さんぼ

  • 瑞雲舎 (2005年4月15日発売)
3.78
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本棚登録 : 2085
感想 : 239
5

「からすのパンやさん」と共に
子供の頃大好きだった絵本です(^O^)


長らく黒人差別だとして
絶版状態だったけど、
いつの間にかまた
復活していたようで
何よりやし♪



けど今の子たちは
知らない人も多いんやろなぁ〜(>_<)


ストーリーは
こんなん☆



お父さんのジャンボと
お母さんのマンボと幸せに暮らしている男の子サンボは、
両親から新しい靴・上着・ズボン・傘をもらい
上機嫌で竹藪に出かけます。

しかし次々と現れるトラたちに喰われそうになり、
身に着けたものを
それぞれ一つずつ与えることで
なんとか難を逃れます。

せっかく貰った服や傘を取られ
悲しくて泣いているサンボに
どこからか
トラたちの争う声が…。


サンボからの戦利品を奪い合うトラたちは
やがて木の周りを
ぐるぐるぐるぐると
回りだし、
やがて…。





オチはあえて書かへんけど(笑)

この絵本が伝説となり
誰もが復刊を望む名作となりえたのは、
なんと言っても
最後にみんなで食べる「ホットケーキ」に
日本人の誰もが
憧れを抱いたからじゃないかな(^_^)
↑今頷いた人、
ブクログホットケーキ部作りましょ〜(笑)



自分も母親におねだりして
この絵本を見ながら
ホットケーキを食べた思い出があるし、
物語の中の
サンボやジャンボやマンボたちと食べるホットケーキの味は
ほっぺが落っこちるくらい
格別な美味さで、

いい大人になった今でも
舌が
その味を覚えてます(*^o^*)



しかし、子供ながら
169枚食べたサンボって
今考えてもスゴいっつ!!
(ギャル曽根もビックリやろ〜笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2012年7月3日
読了日 : 2012年7月3日
本棚登録日 : 2012年7月3日

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コメント 4件

まろんさんのコメント
2012/07/03

おお、差別用語云々で絵本コーナーから姿を消していた「ちびくろ さんぼ」、
いつの間に復活していたんでしょう?!

「図書館戦争」で、市井の人々の感情とは無関係に
言葉狩りが進んでいくエピソードを読んでいた時、
真っ先に思い出したのが、この「ちびくろ さんぼ」の絶版でした。

食いしん坊の私が夢中になったラストシーンを
これからの子どもたちも、いっぱい目で味わってほしいものです♪

円軌道の外さんのコメント
2012/07/04


さすがっ、まろんさん♪

やっぱ知ってますよね(笑)(^O^)


自分もコレは
なんで差別なのか?

そもそもこの本が伝えたいメッセージを
差別だと言う人たちは
なんで分からないだろうって
悲しくなったんですよね(>_<)


『ちびくろさんぼ』も
藤子不二雄の
『ジャングル黒べえ』も
手塚治虫の
『ブラックジャック』も
黒人差別だとして
ある団体から圧力がかかったけど、

コレに対して
本当の黒人の人たちにインタビューした記事があったんです。

ズバリこの作品を
差別だと思いますか?


答えはノーでした。


何も議論せずに
勝手な判断で差別だと認定することが
果たして問題の解決に結びつくのかな…



差別というものがあるとしたら、
それは禁止・自粛する側にこそ
あるんじゃないのかなって思ってしまいます(^_^;)

むしろそれを受けとる側が
差別意識を植えつけているような
そんな気がするんです。



自分は言葉の力を信じています。

一番大事なのは
ひとつひとつの『言葉』を規制したり、

読ませない本を作ることじゃなくて、


差別がどういうもので
何がいけないのかを
一人一人が考える環境やと思います。



それこそ魔女狩りのように
本を燃やしたり
隠したり
取り上げたり
安易に規制したって、

なんの解決にもならないですよね(>_<)
(放送禁止歌も同じく!)


まろんさんのコメント
2012/07/05

うんうん、本を読む、漫画を読む、音楽を聴く、映画を観る。

そうすることで自分にない知識や習慣に触れたり
考えるきっかけを得たりしていくものなのに、
お仕着せのルールでこれはよし、これはダメって
縛ること自体が、逆に差別になってますよね!

『ちびくろ さんぼ』の復活は、そんな状況に明るい灯を燈してくれたみたいで
とてもうれしいです(*^_^*)

円軌道の外さんのコメント
2012/07/10


日本は
臭いものにはフタをしろ的発想ばかりで、
結局は発禁処分にしたり、
言葉を規制したりで、
根本的な問題の解決には
いつもなってないんですよね(^_^;)

ごまかしごまかしです。


大事なのは一人一人が
環境や見てくれや
お金で人を判断しない
『心を育む教育』で、

人種差別だけを
問題としてあえて分けて考えずに

普通に生活していく中でも
沢山いろんな差別はあるんだから
(今話題になってる学校でのイジメもそうですよね)


もっと愛について、

人との間に生まれる見えない結びつきについて、

教えていく必要があるんとちゃうんかなぁって思うんです。

日常の言葉の差別や、
イジメの背景も、

人間にとって一番大事な
『愛』について教えてないから、

そこをすっ飛ばしてるからやと思うし(>_<)


ダンスなんて
必修化してる場合やないんです(`ヘ´)

こっ恥ずかしいことを
真面目に語れる人間を作らなきゃ、

そういう社会じゃなきゃ、


夢なんて信じられないし、

他者を尊重することも
できひんと思います。

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