ぱっと見、青春ラブラブ学園ものBLなんだけど、蓋を開ければやはりARUKUセンセらしい不思議な吸引力のあるストーリーで、ラストは胸アツ!
表紙をよく見ると、どうやら攻様は切れ味良さげな刀を持っており、白薔薇の騎士だということがしっかり分かるように描かれています。メロンパンもちゃんと描かれてるw
学園ものと見せて、実はダークファンタジーな物語でした。
輪廻転生を扱った話は好物です…!その描き方がまたたまらなかったです。特に、自分以外の人の顔が点と線にしか見えないことの理由がすごかった。
そして、紫ノ宮の存在理由にも泣けました。
白薔薇の騎士のようにカッコいい紫ノ宮は、いつでもどこでも雪村のピンチを救ってくれる頼りがいのある男。そんな憧れの存在である紫ノ宮が自分なんかを好きになってくれるはずがないと、どこまでもネガティブな雪村にイラっとさせられますが、ずっといじめられっ子だったこと、前世の出来事がわかるとものすごく胸が痛くなりました。
そんな彼を護ってくれる世界で唯一の存在が、紫ノ宮なのです。彼の負ってきた後悔がハンパないことにまた胸がしめつけられ…黒薔薇が許せない思いに駆られます。
でも時折、胸キュンが投入されてるのが救いでしたw
雪村紺奈とか、メロンパンとか、ほっぺぷにぷにとか…w
甘いところも適量あって、ダークばかりじゃないのがよかったです。
そして、謎が一気に解き明かされた時のカタルシスがすごかったです。ほんと、読ませる作家さん!
エロ的には、Hシーンがなかったのに読後気がつきました。けっこうイチャコラしてたからw
スケールの大きい純愛でした!
- 感想投稿日 : 2017年9月27日
- 読了日 : 2017年9月27日
- 本棚登録日 : 2017年9月27日
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