人口の男女比調整のために「羽化」が起こるという世界で、突如男子高校生から女子高生になってしまった間宮と、彼の幼馴染の同級生三芳の関係の変化が爽やかに描かれていて引き込まれました。
ファンタジーのベールがかかってるけど、所々でドキッとさせられるほどジェンダーものとしても深く考えさせられるものがありました。
親友でライバルだった相手が女に変化したからといって、恋心を感じたり性的に意識するのはおかしなことなのか、逆に女になった相手に今までどおり変わらない友人関係を求めるのは本当に正しいことなのか…?三芳のとまどいを通して、読者も迷い悩んでしまうことに。
三芳の困惑ぶりに思わず見落としがちな間宮の心情ですが、気丈に女としての自分を受け入れてるように見えて、実はとても傷ついたり不安になったりしていたんですよね…
ずっと間宮のそばにいた三芳はすぐに気づいていて、男だから女だからというくくり抜きで間宮の事を大事に思ってる気持ちにぐっときました!
ラストもよかったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2016年7月21日
- 読了日 : 2016年7月21日
- 本棚登録日 : 2016年7月21日
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