秘祭、因習が主題になっている作品といえば沙野センセの超隠微な輝血様とか蝶楽とか一番に思い浮かびますが、砂床センセのはどちらかというとリアル感あるサスペンス系に属するストーリーでした。
大学院で民俗学を研究している主人公の朔弥が、秘祭を調査するため孤島に潜入しますが拉致され海神に祭り上げられてエロ神事のいけにえにされてしまう…という定番王道展開。
エロ神事万歳!
と叫んだものの、そんなにエロくはないですね…でも、夢中になって読んでしまったんですけどね~
隠微なムードよりも、現実的な謎とキケンに心を奪われてしまいました。何が起きるかわからない恐怖感がすごかったです。朔弥が果たして無事危機を乗り越えることができるのか?…かなりハラハラさせられました。
そんな中、唯一朔弥にとって信じられる相手だった玉藻の存在感は、とても大きかったです。ていうか、殆どが朔弥と玉藻の場面だったような…
二人の禁断の恋心に切なくさせられっぱなしでした。
エロいというよりは、切ない恋心とミステリーの方が色濃く出ていた作品です。
神話や奇祭についても興味をそそられる話が盛りだくさんで、その点でも面白かったです。
奈良センセのイラストきれいでしたが、エロいというより甘々ラブな感じでしたね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
砂床あい
- 感想投稿日 : 2014年6月25日
- 読了日 : 2014年6月25日
- 本棚登録日 : 2014年6月25日
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