「凍る月」スピンオフ。「灰色の衝動」に登場した組織側、須王の話です。対立している相手側なので敵視しそうなところですが、須王を知るにつれその魅力のトリコになってしまいました。
情があって優しくて、強いのにそれを鼻にかけない攻の王道を行く素晴しさ。巴が危険な目に会うと必ず助けに向かい、守り抜くところも理想的です。
そんな須王の「餌」となった巴。とても健気で純粋で愛しく思わずにはいられません。研究所で隔離されて育ったせいで、まさに純真無垢、悪く言えば世間知らずで、性善説を地でいくタイプです。この素直な発想が、組織内での事態をいい方向へ導くといいんですが…
須王と巴の互いを裏切ることのない信じあえる関係に、何があっても大丈夫と思えて安心します。
続いてるんですね、巴がどうなるのかドキドキして先が知りたくて我慢できない!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
夜光花
- 感想投稿日 : 2011年7月5日
- 読了日 : 2011年6月29日
- 本棚登録日 : 2011年6月27日
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