ほとんど読んだことのない作家やったんやけど、町田康が解説書いてたからこの機会に読もうと思って買った。
めっちゃ面白かった。こんな面白い小説と出会わせてくれてありがとう町田康。
タイトルからはぜんぜん想像つかん内容よ。アル中のへべれけがいろいろ問題起こしてゲロにまみれながら救急車で運ばれて、踏んだり蹴ったりな人生を恨みながらそれでも酒をやめられない話じゃなかったよ。
入院前のワンカップでこれはすごい話やなと思ったし、かなりまじめに中毒について語ってるし、霊安室の話は二回とも度肝を抜かれたよ。すごい話だよ。
前半の、夢現わからんあやふやな感じよかった。急に支離滅裂になったり回想かと思ったらただの夢やったり。ずーーっと酩酊してたんだなあ。
最後、アル中なおったみたいな描写になっとったけど、なおらんくていいのでは?と思った。でも主人公以上の重度のアル中は他に出てきてたからそこはもういいのかなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
男性作家
- 感想投稿日 : 2021年10月12日
- 読了日 : 2021年10月12日
- 本棚登録日 : 2021年10月12日
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