「乳と卵」の続編と聞いていたので、それをいっぺん読み返してから読んだけど、第一部が「乳と卵」の焼き直しになっとって、テーマも別物になってたので読み返さんでもよかったみたい。
「乳と卵」は緑子が中心の、思春期女子とその親のあれやこれやをわちゃわちゃやってたのやけど、これは全体通して母娘の話やったな。受け継がれる母娘の話(文学)というのもフェミニズムの一つらしい。
「乳と卵」のときのわちゃわちゃ感ももうない。これは川上未映子が、初期の頃の他の作家に影響受けた文体じゃなくなってるということだろうからいいんだけど、あのヤイヤイやってるのもあれはあれでよかったし、「乳と卵」はやっぱり別物で、わざわざ焼き直しせんでもよかったのでは??とちょっと思った。
でも、「乳と卵」よりも丁寧に描写されてて、読みやすくなっとるよ。なのに乳と卵より読むのに時間がかかったよ!
善ゆりこの言ってるのは反出生主義というやつか。幸せになってくれぜんゆりこ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
女性作家
- 感想投稿日 : 2021年11月24日
- 読了日 : 2021年11月24日
- 本棚登録日 : 2021年11月24日
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