「そして貨幣はあたかも人間や商品の価値を決定する神のようにふるまい始める」
貨幣の成り立ち、資本主義が生み出す経済的格差、経済発展、商品付加価値の向上および景気サイクル。
このような金と資本主義の原点を見直す事が出来る一冊。
漫画と侮るなかれ、だと思う。
資産バブルとは違う、実態経済の過熱を資本主義が引き起こすということは致し方ないことであり、逆回転後の批判もあるかとは思うが、その競争課程で生まれた商品の高付加価値化を無視しての主張は受け入れがたい。
公平だとか維持だとかそんな「安定」はあり得ないと思う。
参加者は「人間」なのだから。
個性があるかぎりそれを理想として動くのは無理がある。
本書はシンプルなだけに、ポストサブプライムを生きる上で非常に考えさせる一冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
経済
- 感想投稿日 : 2010年1月10日
- 読了日 : 2010年1月10日
- 本棚登録日 : 2010年1月10日
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