明治のお嬢さま (角川選書 441)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2008年12月10日発売)
3.48
  • (8)
  • (25)
  • (33)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 228
感想 : 31
4

私は明治時代に生まれなくて、本当に良かった。
自由な恋愛も許されず、旦那は妾を持ったり娼妓と遊び歩いても当然なのに、女の不倫は姦通罪で逮捕されるとか、ありえない程の男尊女卑。
でも、女が人として扱われるようになったのなんて、人類の歴史の中でもほんの最近のこと。。。まだ女が人間扱いされていない地域だってたくさんある。
そんな世界では、到底生きていける気はしないな。

この本で、一番驚いたのが、妾を蓄える、という意味の「畜妾」という言葉・・・。ちくしょう、と読むそうです。
同じ家の中に、妻と妾が同居!とか、女中として雇っておいて主人が手を出す(拒む権利ないんだよね・・・?)とか、お給料を払って妾にする、しかも10代の女の子を!とか、そんな一方的なハーレムを堂々と作れたんだから、現代の男性たちがぶつぶつ文句を言うわけだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年6月10日
読了日 : 2011年6月9日
本棚登録日 : 2011年6月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする