図書館で見つけたので読んでみました。
この本によると、「カジノ」は、それに付随する施設の生産や整備は、付加価値を生むものではあるものの、「カジノ」そのものは付加価値を生まず、単に、財貨の移転をしているだけです。
この点は、カジノビジネスの大きな特徴だと思います。
また、利用者の負けが大きくなればなるほど収益が大きくなる、ということで、利用者を幸せにする可能性が低いのも、カジノビジネスの特徴です。
さらに、カジノの利用者は、より大きな刺激を求めるようになるため、収益が増加せずとも、設備投資を継続する必要があり、カジノビジネスは、事業の継続に多くの費用を要します。
というわけで、カジノビジネスは、短期的には利益が出ても、長い目で見ると、利益を出しにくいビジネスと言えると思います。
しかも、カジノビジネスは、カジノの施設の周囲にある飲食店やリゾート施設を犠牲にする(飲食店やリゾート施設からお客を奪う)ことで成り立つことが多いため、その点でも、あまり健全なビジネスと言えないと思います。
そういったことを踏まえると、カジノビジネスは、長い目で見た場合、経済の成長に寄与するとは言いにくいのですが、つい先日、大阪のIR整備計画が政府に承認されましたね。
これについては、本格的に動き出す前に止めるのが、大阪や日本にとっての正解だと思われます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館で借りた本
- 感想投稿日 : 2023年4月18日
- 読了日 : 2023年4月18日
- 本棚登録日 : 2023年4月18日
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