中世日本における儀礼•経済において贈与という営みがどのように行われてきたのか、豊富な史実の引用と共に考察されています。
なるほど、歴史学という分野を自分が知らなかったのが悪いのですが…
中世日本におけるさまざまな贈与の形を引き合いに出した後に、そこからより抽象的な「日本人における贈与」概念を帰納し考察するという展開を勝手に期待していました…
本著は贈与という切り口ではあるものの、あくまで日本史についての考察が展開されているため、「贈与」という概念自体に哲学的関心を持ち本著を手に取った自分にとっては物足りなさを感じました。
見慣れない固有名詞や古語による引用が多かったため、日本史に対し浅学な自分にとっては少々読みづらかったです。日本史が好きな人はもっと楽しめたと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年3月28日
- 読了日 : 2022年3月28日
- 本棚登録日 : 2022年3月28日
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