メニメニハート

  • 講談社 (2009年3月28日発売)
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本棚登録 : 100
感想 : 16
5

面白かった。一気に読んでしまった。
対照的な性格のマジ子とサギノ、そしてなんとも好感の持てる主人公コクニ君の3人の友情の物語。
反発しあうマジ子とサギノのお互いのハートが入れ替わり、
だんだんにお互いを理解していく。
「私はみんなに好かれてる」もそうだが、異なる価値観、人を理解すること、わかりあうことについて描かれている。
テーマは深いのに、話しはコミカルで子供にも面白く読めると思う。すごい。
令丈さんの文章は端正で読みやすい。
読んでいてひっかかる、気になる表現がなくて快適。大阪出身の著者で、大阪弁で書かれている本も良かったけど、メニメニハートは標準語で書かれている。文体を色々使い分けられるのも(プロだから当然なのだろうけど)流石だなあと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童文学
感想投稿日 : 2014年5月3日
読了日 : 2014年5月3日
本棚登録日 : 2014年5月3日

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