吉田篤弘さんの本は何冊目かなのだけど、どれも上手い。
破綻がない。
文章、物語、キャラクター、ちょっとずつずれているのだけど、不快にならない程度にまとめられている。
そして泣き所もきっちり押さえてある。
だから安心して読める。
見本のような本だと思う。
その分、作者が物語から一歩引いているような、逆に読者を観察し、読者の好む通りに書いてあげた、と言われているようなあざとさを覚えることもある。
掌の孫悟空のような気分になったので、星がこの数。
でもやっぱり上手いし、何度か泣いた。
的確に泣かせてくれる本が読みたい時に、また手に取るんじゃないかと思っている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年6月22日
- 読了日 : 2012年6月22日
- 本棚登録日 : 2012年5月31日
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