見事!の一言に尽きる。
原作は伊坂作品で「オーデュボンの祈り」に続いて二番目に好きな作品なので、逆に映画を見る気になれず、今まで未見だったのだけど、もっと早くに見れば良かった…!
映画が原作への好感まで押し上げて、伊坂小説でも「重力ピエロ」が一番好きな作品になりそうなくらい。
いい映画を見た。
キャスト、映像、音楽、どれもいい。
映画化でイメージが壊れないか一番不安だったのは、実は泉水でも春でもなくお父さんだった。
しかし、小日向さんは最高の家族の最高の父親を見せてくれた。
良かった…!
兄弟の選択に、100%賛同して頷くことは出来ない。
それが原作が、僅差でありながらどうしても「オーデュボンと並んで一番好き」と言えなかった理由でもある。
しかし、映画はそれ以上に作品への愛おしさが勝った。
彼らの犯罪を美化する気は全くないし、是とはやはり言い切れないけれど、それは映画の非ではなく、人の非だ。
だからそれはそれとして、私は素直にこの映画が好きだ、と言いたい。
また何度も見たくなる映画だ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年3月2日
- 読了日 : 2012年3月2日
- 本棚登録日 : 2012年3月2日
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