セイヴィング キャピタリズム

  • 慶應義塾大学出版会 (2006年1月11日発売)
3.80
  • (12)
  • (6)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 198
感想 : 13
5

簡単な本ではありません。
と言っても難解な理論書では無く、丁寧に記述され、説明はたいへんわかり易いので少しづつでも読み進めれば決して読破できない本では無いです。
市場経済は自由放任によって自然に成立するのではなく、政府がそのインフラを整備・保護することにより機能して行くことを丁寧に説いています。
無邪気な市場万能論ではありません。
これは資本主義の永続革命論(トロツキーですね)では無いかと感じました。
通読は容易ではありませんが、一章ごとに要約が付されておりますので、少しづつでもぜひ。何気ない一文にも唸らされることを保証します。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 金融
感想投稿日 : 2012年2月24日
読了日 : 2012年2月24日
本棚登録日 : 2011年12月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする