迷宮庭園: 華術師 宮籠彩人の謎解き (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社 (2014年9月27日発売)
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感想 : 14
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篠原美季さんの新潮文庫nex第一作を読破。

この方の作品はビーンズ文庫の「御堂学院の神使官」シリーズを読んだのがきっかけで。

その後、新潮文庫の「よろず一夜のミステリー」シリーズも読んでみておもしろくて。

今回、田倉トヲルさんがイラストを担当されているということもあり、この「迷宮庭園」も買ってみることにしました。

おもしろかったです(*´▽`*)

作者さんとイラストレーターさんで買ったんで、どんな内容だとか、ジャンルだとか知らずに読み始めて。

お花が関わるお話なのかな、とか。

事件ってことは推理モノなのかな、とか。

御堂学院シリーズみたいな感じなのかな、とかとか。

わくわくしながら読んでいました。

冒頭のプロローグはわりとツッコミがきつくって噴いたwww

勘弁してあげてwww となりながら読んでいたんですが……

まさかの事件発生にびっくり。

あー、これはこいつら擁護できんわー、とか思ったりしました。

水遊びはちゃんと危機管理してないと危険。

主人公の彩人は「華術師」という一族(?)の最後の生き残り、みたいなもので。

本来は女の人が家を継ぐ一族なのに、妹が両親とともに事故で他界してしまって。

で、本当だったら家を継げない男子の彩人が実家に戻って、なんだかんだと華術師として過ごしているのは――

サユリさんと出会える、調子のいい編集さんがいるから、らしいです。

霊感が強いのか、編集さんが純粋に花好きすぎて波長が合うのか、どちらかかな?

そんなこんなでなんとか華術師としての役目を果たそうとしている彩人。

彼に届けられた「マドンナ・リリー」というお花。

そして――

その花を渡した女性に起こる事件。

なんだかこういう感じに始まるミステリーものもいいですねー。

ゆっくり進んで、気づけば事件に関わって。

確かに推理というよりも「謎解き」って感じがしっくりきます。

ストーリーもほんとおもしろかったです。

あと各章ごとの花のデザインもすてきですね(*´ω`*)

一章読み進めるごとに百合の花がちらっと出てきて、なぜだかほっこりとしました。

登場人物たちも魅力的な人たちばかりで。

「よろず一夜のミステリー」の恵くんや、「御堂学院の神使官」の真人みたいなアホの子(ひどいww)じゃない主人公・彩人さん。

でも叔母さんやらマイペースな編集さんに振り回され気味でwww

朽木刑事や、その相棒である大倉刑事もいいですねー。

特に大倉刑事はなんだか見てておもしろかったwww

この二人の会話につい笑みが浮かんでしまいましたー。

それにしても――

冒頭のシーンから始まるいろんなシーンが、本編にちゃんと絡んでくるとは。

まあ私がそんなに考えて読んでる方ではないからかもですが(;^-^)

伏線とか、そういうのに気づくの遅くって、いっつも「そうくるか!」ってなります。

やられたーってなるんですよね。

苦笑

実は現在のデスクトップの壁紙が田倉さんの別作品のイラストで。

もしかしてレーベルの対象に合わせてタッチを変えてるのかな?

すてきですねー(*´ω`*)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新潮文庫nex
感想投稿日 : 2014年11月9日
読了日 : 2014年11月8日
本棚登録日 : 2014年11月8日

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