時は明治半ば、播州小野藩最後の大名・一柳末徳の娘として生まれた満喜子は幼くして母と死に別れ、封建的な父とその愛人たち、異母姉妹と一つ屋根の下で孤独な少女時代を過ごした。華族ながら平民と同じ学校でアメリカ人教師から英語やキリスト教の精神を教えられ、神戸女学院に進んで音楽を学ぶ。年頃の満喜子の胸にはいつしか乳兄弟の佑之進がいたのだが、彼とは結ばれず、傷心の満喜子はひとりアメリカへ留学することに決めた―。播磨小野藩最後の大名の娘一柳満喜子と近江兄弟社を興したアメリカ人W.M.ヴォーリズ。封建的な世に抗い、自分の生きる道を探した二人の出会い。
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た行の作家
- 感想投稿日 : 2012年12月26日
- 読了日 : 2012年12月26日
- 本棚登録日 : 2012年12月26日
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