D&D遊んでいれば、ダークエルフのドリッズド君といえば、なかなかの有名人です。
ボードゲームのモチーフにもなっていますし。ダークエルフの都市、メンゾベランザンの設定とかを見ることもあり、女神ロルスにお世話になることもあり。
だけど、大もとのお話を知らなかったので、今さらながら読んでみようと――どうして私、今までこれ、読んでなかったんだ。
D&Dのノベライズって一部を除いて微妙なものが多かったので、最近は回避傾向にあったのですが……おもしろい、これおもしろい、すごい好みです、どうしようおもしろい(大事な事なので3回言った)
ドリッズド自身は、主人公設定でいえば、「普通」なんですよね。悪の心を持つダークエルフの中に生まれた、善の心を持つ青年。
それが、こんなに魅力的で、こんなにすごいことのように描写できるって、何だこの世界感。この都市の設定。
ダークエルフの設定が思った以上に素敵でした。メンゾベランザンの構造とか、家同士の勢力争いとか。
他のダークエルフさんたちが「まっとうな悪ダークエルフ」なので、ドリッズドの善の心が映える。その構造がとっても素敵で。
一つ一つの設定が、割と突拍子もないのに説得力がある。これ、すごいと思います。
嬉しいことにまだ、続篇のアイスウインドを読んでいないのです、自分。この話の続きがまだあって、自分にはまだ読む余地がある、こんなに嬉しいことはない。
楽しみですー。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
9 文学
- 感想投稿日 : 2015年8月1日
- 読了日 : 2015年8月1日
- 本棚登録日 : 2015年7月15日
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