鏡のお城のミミ 〜カンタン王国の大冒険〜 (鏡のお城のミミシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年4月25日発売)
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本棚登録 : 180
感想 : 22
4

 少女小説だし、どの伏線(○○の正体、とか)もだいたい読めてしまうんだけど、それでも面白かったです。なんだか引き込まれる内容で、するする読めてしまう感じでした。
 一番素敵だったキャラクターはビートとセルジュだけど……。
 セルジュは気高く信念が美しいだけに、なぜそんな浅はかな道を選ぶかと納得がいかなかったです。
 ちなみにセルジュに肩入れしながら読むと、あらゆるしがらみ無視で無鉄砲に突っ込みわめきまくるミミは腹が立って仕方なかったです(笑)。ミミは最後まで、政治も色々な人の思惑も知らないまんまだし。
 だけどそれでもミミが可愛いと思え、嫌いにまでならないのは、作者の筆力なんでしょうね。
 このまま終わってもいいような綺麗な終わり方をしたけれど、続刊たくさんあるんですね。セルジュさんはまた出てくるかな? 今後の話も期待します。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年1月21日
読了日 : 2015年12月14日
本棚登録日 : 2016年2月1日

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