怪盗紳士リュパン (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (1965年6月25日発売)
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本棚登録 : 280
感想 : 31

フェアで手に取り、はじめてのリュパン。ルパンの方がなじみはあるけど、原語の音にはリュパンが近いということか。

のっけから「アルセーヌ・リュパンの逮捕」でびっくり。淑女の魅力に悩まされ、いともあっさり宿敵の警察官につかまってしまう。
ところがそれが、続く脱走劇につながるのだから面白い。現実的に考えてそんなことが可能だろうか?という具体性はさておき、緩急自在なリュパンの行動にいつの間にか魅せられていた。

「ぼくが脱走するためにはだね・・・ぼくが脱走しないうちに、人がこの脱走を前もって信ずることが必要だったのさ。」
「ぼくをアルセーヌ・リュパンかもしれないと思いながら、ぼくの顔をのぞきこみさえすればよかったのだ。」

人の心理を読むことに長けたこの言葉!

ホームズもそのうち読んでみたいなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外舞台
感想投稿日 : 2019年6月1日
読了日 : 2019年5月31日
本棚登録日 : 2019年4月4日

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