イスラーム国の衝撃 (文春新書 1013)

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  • 文藝春秋 (2015年1月20日発売)
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複雑でわかりにくイスラム過激派の思想や行動について、基本的部分から分かりやすく説いてくれている好著。
2日ほどまえに二人の日本人がイスラム国により身代金を要求されるという事件が発生し、1月20日発売のこの本の価値がより高まった。
モールス陥落の意味、カリフ制宣言の意味、タリバン政権とアル=カーイダ勢力についてとそれらとイスラム国の関係性、数年まえに各地で発生した「アラブの春」の意味、スンナ派とシーア派、(グリーバル)ジハードの意味、アッラーとムハンマドに関しての宗教的な内容とその教え、イラク、シリア、トルコ、ヨルダンなどなどの絡まり、イスラム国が行う西洋人への蛮行(我々にはそのように映る)の背景など内容は盛りだくさん。
付記:イスラム国のカリフ制宣言をしたアブ・バクル・アル・バクダディについても詳しく解説がなされている。イスラム国理解にはこの部分が根源となる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年1月22日
読了日 : 2015年1月22日
本棚登録日 : 2015年1月22日

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