アカガミ

著者 :
  • 河出書房新社 (2016年4月9日発売)
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本棚登録 : 788
感想 : 139
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奇妙な読後感が残る本だった。読んでいる間もずっと違和感が拭えず、最後の一文にも引っかかるものを感じる。きっと、自然の摂理としてではなく人工的に男女を結びつけ、子どもを増やそうとしているからなのだろう。「アカガミ」制度では、人生に伴う衣食住、とくに食と住においては当事者の手が煩わされることなく、すべて滞り無く用意されている。しかしそのようなうまい話があるわけが無く、疑念と共に読み進めたためか、不穏な空気が作品中に漂っているかのようだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内の小説
感想投稿日 : 2016年8月29日
読了日 : 2016年8月29日
本棚登録日 : 2016年8月29日

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