せいきの大問題: 新股間若衆

著者 :
  • 新潮社 (2017年4月27日発売)
3.31
  • (0)
  • (5)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 100
感想 : 8
3

<目次>
第1章  帰ってきた股間若衆
第2章  股間風土記
第3章  日本美術の下半身
第4章  春画ワ論
第5章  性地巡礼
第6章  猥褻物チン列頒布論

<内容>
近現代の文化資源学を研究する?学者。要するに「美術か猥褻か?」の世界を学んでいる(違うか)。タモリ倶楽部でも「股間若衆」をやった際に研究者ゲストだった。「芸術新潮」ほかの文を加筆訂正してまとめたもの。近世には問題のなかった「春画(読み方は「わらゐえ)」。おおっぴらで、あけっぴろげだった文化が、「西洋の」文化に触れて「猥褻化」したことを語っている。それを美術と言い張ったのが黒田清輝だったとは…。近年の「ろくでなし子」の事件などについても、反警察側として文を書いている。一貫した姿勢が嬉しい!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2017年6月22日
読了日 : 2017年5月7日
本棚登録日 : 2017年5月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする