<目次>
プロローグ 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか
第1章 生物はなぜ光るのか~下村脩の研究人生
第2章 感染症に賭ける~山内一也
第3章 偉人伝から遠く離れて~マリー・キュリーと弟子山田延男
第4章 原子核物理から心理の道へ~佐々木玲仁
第5章 遺伝子工学と知らないでいる権利~ウェクスラー家の選択
第6章 禁断の不均衡進化説~古沢満
第7章 実践ショートショート 星新一と要素分解共鳴結合~江坂遊
第8章 空白の天気図と観測精神~広島地方気象台と猿橋勝子
第9章 二つの大震災から見えたもの~石田瑞穂
第10章 人はなぜ回復するのか~中井信夫と統合失調症の寛解過程論
第11章 イリュージョンと脳の可能性~柏野牧夫
第12章 生物模倣のテクノロジー~ジャニン・ベニュスとバイオミミクリー
<内容>
東工大で最相葉月がゲストを呼びながら、4カ月間おこなった講義の本化。工業大なので理系のテーマに終始するが、あとがきにあるように、学生は自分の進路を見いだせていないものが多かったらしい。11章などは皆目理解できなかったが、本のタイトルのように、ゲストの教授たちや紹介される人物の伝記のようなものを見ると、人生はふらふらしながら、しっかりと「何か」を考えていくべきなんだな、と思う。「何か」は、興味だったり、好きなことだったり、目的意識だったり、疑問だったり。うちの生徒にはやや難しいテーマが続くが、こんな本読ませてみたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育
- 感想投稿日 : 2016年4月20日
- 読了日 : 2016年4月20日
- 本棚登録日 : 2015年12月4日
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