「プロ教師」の流儀

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  • 中央公論新社 (2014年8月発売)
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<目次>
はじめに  「キレイゴト」を疑おう
第1章   「理想の教師像」が学校をダメにする
第2章   教師を十把一絡げに論じるな
第3章   恐るべき勘違い「スーパー・ティーチャー」
第4章   部活顧問の奇妙な世界
第5章   進学校の「点数中心主義」vs名門校の「人間     的総合力」
第6章   「悪」だからだって子どもは学ぶー「スクー     ルカースト」考
おわりに  「プロ教師の心得」十箇条

<内容>
この著者の本は久しぶりに読んだが、前よりも賛同する部分が増えた気がする。それはこちらが歳をとって、「悟り」の境地になりつつあるからか、経験のなせる業か、わからない。無論、著者までクールには成れないが…
部活顧問の話や「いい教師(スーパーティーチャー)」あたりは尤もと思った。部活に入れ込む教師は、本のように「自分の行動はすべて正しく、子供たちは下僕」と思ってるが、授業や分掌はないがしろだ。そのしわ寄せがそれ以外の教師にかぶさってくる。「いい教師」はいない、という著者の主張は正しく、「良い」「悪い」は主観なので、すべての生徒、同僚教師、管理職、保護者に認められることはなく、したがって「いい教師」は幻想である。私も八方美人は自分の精神を蝕むだけなので、「自分」の思った通りに仕事をしている。
著者の言い回しはやや論理的すぎて、読みにくい部分もあるが、ある程度経験をした教師は、本書を手にしてもいいかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育
感想投稿日 : 2014年8月30日
読了日 : 2014年8月30日
本棚登録日 : 2014年8月12日

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