<目次>
はじめに 「キレイゴト」を疑おう
第1章 「理想の教師像」が学校をダメにする
第2章 教師を十把一絡げに論じるな
第3章 恐るべき勘違い「スーパー・ティーチャー」
第4章 部活顧問の奇妙な世界
第5章 進学校の「点数中心主義」vs名門校の「人間 的総合力」
第6章 「悪」だからだって子どもは学ぶー「スクー ルカースト」考
おわりに 「プロ教師の心得」十箇条
<内容>
この著者の本は久しぶりに読んだが、前よりも賛同する部分が増えた気がする。それはこちらが歳をとって、「悟り」の境地になりつつあるからか、経験のなせる業か、わからない。無論、著者までクールには成れないが…
部活顧問の話や「いい教師(スーパーティーチャー)」あたりは尤もと思った。部活に入れ込む教師は、本のように「自分の行動はすべて正しく、子供たちは下僕」と思ってるが、授業や分掌はないがしろだ。そのしわ寄せがそれ以外の教師にかぶさってくる。「いい教師」はいない、という著者の主張は正しく、「良い」「悪い」は主観なので、すべての生徒、同僚教師、管理職、保護者に認められることはなく、したがって「いい教師」は幻想である。私も八方美人は自分の精神を蝕むだけなので、「自分」の思った通りに仕事をしている。
著者の言い回しはやや論理的すぎて、読みにくい部分もあるが、ある程度経験をした教師は、本書を手にしてもいいかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育
- 感想投稿日 : 2014年8月30日
- 読了日 : 2014年8月30日
- 本棚登録日 : 2014年8月12日
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